日々のしごとトップページ > 日々のしごと日々の山づくり 叶林業は、苗作りから収穫までの、森林の育成に関することを一貫して自社でおこなっています。 ひとつひとつの森林に対して、どのような森林にしていくかという目標を定め、 その目標に向けて、森林を管理・育成していくことを “山づくり” といいます。 山づくりのひとつひとつの過程を追いながら、日々の仕事を紹介していきます。◆苗を育てる さまざまな樹種の苗木の育成を自社で継続しておこなっています。 親木の選定をし、樹種によって、採種や採穂、種まきや挿し木をおこない、 主に不織布ポットで苗を育成しています。 苗のための土づくりや苗圃の環境づくり、水やり等の日々の世話をし、 苗木と向き合うことで、それぞれの樹種の特徴を知る機会にもなっています。クヌギのどんぐりケンポナシの種を採るスギの挿し木ポットで育成中のトチとアテ◆木を植える 「植林」と言うと、伐採跡地にスギやヒノキ等を一斉に植えるやり方が主流です。 しかし、当社では、伐採跡地にスギやヒノキ以外にも様々な樹種を植えたり、 間伐して空いたスペースに苗を植えるなど、従来の方法にとらわれない植林に取り組んでいます。 それぞれの樹木の特性を知り、 樹種ごとに合う土壌や環境を選び、苗を植えること(=適地適木)が肝心です。◆森林を育む 苗木を植えてから森林を育成する過程で、様々な作業をおこないます。 林業用語では「育林」と言い、特に最初の10年間は多くの手間を要します。 将来どのような森林に仕立てていくか、という長期的な計画に合わせて、 必要な時期に必要な作業をおこないます。下草刈り獣害防除のためのネット設置枝打ち間伐(密度管理)◆道をつくる 森林管理や木材搬出を行うために、次世代に渡って継続的に使える道を作っています。 地形や土質、水の流れをはじめとする自然条件にきめ細やかに配慮し、 森林への負荷が少ない、崩れにくい道づくりを心がけています。 決して、その時限りの利便のみを考えた道は作りません。◆木を収穫する 当社では、対象地の木を一斉に伐り出す「皆伐」ではなく、 一本一本の木を選んで伐る「間伐」による収穫を主に行っています。 一本一本について、その木を伐る理由、残す目的が明確にあります。 それは、それぞれの森林にビジョンがあり、収穫がこの先の山づくりへ繋がるものだからです。 良質な木材を育み、かつ、森林の多面的機能を高められるような収穫を心がけ、 伐り出した木は丁寧に造材し、市場まで運びます。 つづきを読む